
訪日マレーシア人をおもてなししたい!お店が準備すべきこと
はじめに
訪日マレーシア人観光客が増加する中、彼らを満足させ、リピーターになってもらうためには、何が必要でしょうか?今回は、訪日タイ人を迎えるお店が準備すべきことについて、いくつかのポイントを解説していきます。
マレーシア語でのコミュニケーション
まずはできることからはじめよう
どこの国でも挨拶は重要です。「Selamat pagi」(スラマッ パギ)は日本語で「おはようございます」です「Selamat siang」(スラマッ シアン)は「こんにちは」※、「Selamat malam」(スラマッ マラン)は「こんばんは」と覚えればなんてことはなく日本語と同じで時間帯に応じた挨拶として使い分けられます。英語の「Hello」と同じ感覚で使える言葉としては、「Hai」や「Hello」があげられ、これらは親しい間柄や若い世代の間でよく使われています。
※午前11時間までの挨拶。午後2時までだと「Selamat sore」(スラマッソレ)
「Terima kasih」(テリカマシ)は聞いたことがある人も。「ありがとう」の意味で、感謝の気持ちを伝える上で非常に大切な言葉です。丁寧な言い方としては、「Terima kasih banyak-banyak」があります。
「Maaf」(マアーフ)は、「ごめんなさい」で何かを謝る際に使う言葉です。日本語の「すみません」に近いニュアンスで、謝罪のほか、相手に声をかける際にも使えます。「Minta maaf」(ミンタ マアーフ)と使うことも。また「Sama-sama」(サマサマ)は、前述の「Terima kasih」に対する返答として「どういたしまして」として使われます。日本語と同様に、相手に感謝された際に謙譲の気持ちを表す言葉です。
これらの基本的な挨拶は、マレーシアでのコミュニケーションにおいて非常に重要です。覚えておくと、現地の人々との交流がよりスムーズになります。
より良くおもてなしをするなら
基本的な挨拶がまずできたとして、素晴らしい第一歩なのですが、言語の壁を乗り越えるためには、メニュー表示やコミュニケーションのサポート体制があると、さらに安心感を与えることができます。ただマレーシアは多民族国家であり、マレー語だけでなく、英語、中国語、タミル語など様々な言語が話されています。そのため、観光客やビジネスマンにとっては、言語の壁が大きな課題となることがあります。
メニュー表示に関しては、英語表記に加えて、マレー語や中国語、タミル語などの主要な言語での表記があると、より多くの人に理解してもらえる可能性が高まります。多言語対応ができるスタッフを配置するのは現実的に難しいので、有効な手段として、翻訳アプリの活用はいかがでしょうか。翻訳アプリは、メニューの翻訳や簡単な会話のサポートに役立ちます。観光客とお店の双方が翻訳アプリを活用することで、円滑なコミュニケーションを図ることができるでしょう。
言語対応は簡単なことではありませんが、少しの工夫と心遣いで、観光客に安心感を与えることができます。多民族国家であるマレーシアでは、様々な言語に対応しようとする姿勢が、より多くの人々を惹きつける魅力の一つとなるでしょう。
マレーシア人の好みと宗教への配慮
マレーシアからの訪日客もせっかくのコミュニケーションができても、さまざまな配慮が必要なります。一部ですがご紹介します。
食を楽しんでもらうために
マレーシアでも日本食文化は着実に浸透しており、特にクアラルンプールなどの都市部では、ラーメン、うどん、寿司、ハンバーグなどを提供するお店が増えています。
しかし、日本食が広まる以前から、マレーシアではインド料理が非常にポピュラーです。マレー系、中華系、インド系など多様な民族が暮らすマレーシアでは、インド料理は国民食と言えるほど親しまれています。カレー、ナシレマ(ココナッツミルクで炊いたご飯に、揚げ鶏肉、ピーナッツ、きゅうりなどを添えた料理)、ロティチャナイ(薄焼きパン)など、様々な種類のインド料理が街の至る所で楽しめます。
マレーシアのスーパーや小売店では、インド料理に使われるスパイスや食材、調味料などが豊富に手に入ります。お菓子や食品も、インド風の味が濃いものが多く、マレーシアの人々にとっては馴染み深い味です。鶏肉の唐揚げを、インド風のスパイスで味付けした「タンドリー唐揚げ」などインド料理のスパイスなどの要素を取り入れた創作日本料理も好まれるかもしれません。
多民族国家であるマレーシアでは、食文化も多様です。日本食を提供する際には、マレーシアの食文化や人々の味覚を理解し、柔軟に対応することが大切です。
バランスのとれた味と多民族に対応した料理
代表するのは辛み、コク(深み)、甘味、酸味、塩味の5つのバランスをとったものがマレーシア現地ではよくみられます。日本の皆様もイメージできるところだとココナッツミルクやスパイスやハーブのコクや甘味、タマリンドやライムと酸味を使った料理、魚醤やエビペーストを発酵させた塩味のある調味料と。サンバルって知っていますか?

ただマレーシアは何度もあげているとおり多民族国家マレーシア、各民族や地域によって食文化や味の好みも異なります。例えば、中華系マレーシア人は、炒め物や麺料理など、油を多めに使った料理を好む傾向があります。また、インド系マレーシア人は、カレーやスパイスを多用した料理を好む傾向があります。
そのため、マレーシア人の味の好みを一概に「これ」と決めつけることはできません。
日本食をマレーシアで受け入れてもらうには、これらの多様な味の好みを考慮し、幅広いメニューを提供することが重要です。また、辛さや味付けの調整ができるようにするなど、顧客の好みに合わせた柔軟な対応も求められます。

イスラム教63.4%、仏教18.7%、キリスト教9.1%
宗教上の理由から食べられるものへの配慮は必要です。単純な好き嫌いではなく、イスラム教では豚肉を食べる習慣がないことを理解しましょう。また仏教やキリスト教など様々な宗教を信仰されている訪日客もおられるため豚肉の使用しない食べられる食事(ヴィーガン、ベジタリアン等)が表記できるとより良いです。
清潔感のある空間
マレーシアでは清潔感のある身嗜みや空間を大事にしています。(以前のタイからの訪日旅客同様に)働くスタッフへの目配りもしており、整髪されてるかや服装にアイロンがされてるか、匂いなど気遣いされていることが特別感を感じさせる要因の一つです。日本はきれいな国としてのクチコミや情報発信もされているため、期待に応えられる備えをしておくことも欠かせません。
都心部では日本食が増えているマレーシア。とはいえ、訪日される際にお迎えするお店やスタッフがまずは少しでも相手の好みや文化、宗教を知る事が重要です。
お店を利用するならもちろん支払い方法も
2024年マレーシアの訪日客数増加から、お迎えするお店も支払い方法に対応が必要です。
- 対応できるキャッシュレス
マレーシアではクレジットカードの保有率(普及率)が日本と比較しても低いです。ただキャッシュレス利用は非常に普及しており、特に、GrabPayやTouch ‘n Goといったモバイルウォレットが広く利用されており、これらは二次元コードやウォレット等を利用した決済に対応する必要があります。クレジットカードよりも利用がしやすいこれらの決済手段に対応することで、マレーシアの顧客にとってより利便性の高いサービスを提供することができます。 - 多通貨決済
それでも日本円以外でのクレジットカード外貨建てもあり。海外からの旅行者が自国通貨でクレジットカード決済できることは必要です。外貨両替の負担や請求金額変動のリスクがかかることがなく、購入障壁を引き下げることができるのでクレジットカードを保有されてる人にとっては安心できます。
マレーシアからの訪日客を迎える準備はたくさんありますが、支払い手段が明確に掲示されてること。マレーシア現地や日本からの発信力(ウェブやSNSを駆使した取り組み)はまだまだ重要す。お店側もわかりやすさを追求する必要があります。
まとめ
今回は訪日マレーシア人が増えているなかで、コミュニケーションや基本的な挨拶ができることから、来られる人それぞれに対する国や文化、はたまた宗教を知ることをこのコラムをとおして知ってほしいです。また小売店や飲食店だけでなく新しいサービスやこれからマレーシア向けにビジネスを展開することも視野にいれてるのであれば、多様な決済手段を導入することで、訪日客の利便性を高め、売上アップや今後の新しいビジネスができる機会が生まれます。
ぜひ、この機会に貴店でも決済システムの導入を検討してみてはいかがでしょうか。
ユニヴァ・ペイキャストでは、訪日のお客様にも快適にお買い物を楽しんでいただけるよう、多様な決済手段を導入サポートをしております。お気軽にお問い合わせください。